カウブランド無添加シャンプー | シャンプー評価ドットコム

牛乳石鹸共進社カウブランド無添加シャンプーの評価・解析

総合評価: 3.0点
刺激成分 ( 刺激成分の見方 度数が大きくなる程、刺激が強くなります。 0度＝無し 1度＝ほぼ無し 2度＝普通 3度＝やや多い 4度＝多い 5度＝非常に多い ): 3.5 度

安全性

2.5
使用感

3.5
仕上がり

3.5
敏感肌適正

1.5
頭皮環境正常化

1.5

容量・税抜価格: 550ml=1,000円
コスト計算: 10mlあたり=18円

このシャンプーの成分評価・解析

成分配合は必要最低限でシンプルな作りだ。
配合成分が多いほどアレルギー体質の人にはアレルギー反応を起こす可能性が高くなるわけだが、ではその成分の中身を見ていこう。

まずは洗浄成分から。
・コカミドプロピルベタイン
・ココイルグルタミン酸Na
・スルホコハク酸ラウレス2Na

洗浄成分の中でも主となる成分、コカミドプロピルベタインは、ベタイン系の界面活性剤。 とてもマイルドな洗浄力で、しなやかに洗い上げる。 ベビー用シャンプーにも使用される、安心・安全なマイルドな洗浄成分だ。

続いて、ココイルグルタミン酸Naは、アミノ酸系の界面活性剤。
肌バリア成分は残し、余分な皮脂や汚れを洗い流し、肌に優しい洗浄成分。
弱酸性で、皮膚や目に対する刺激が少なく、カラーの退色は少ない。
また、コンディショニング性が強く、潤いの残し、ダメージ毛に適している。
ただその半面、洗浄力がやや弱く泡立ちが悪いのが特徴だ。

ここまでとてもマイルドで頭皮にも安心安全な洗浄成分が並ぶが、洗浄力の面ではやや物足りない。
それを補うべく、スルホコハク酸ラウレス2Naが配合されている。

スルホコハク酸ラウレス2Naは、アニオン界面活性剤。
この洗浄成分はあの悪名高い「硫酸系、石油系界面活性剤」と揶揄されるラウレス硫酸ナトリウムの姉妹成分。
『硫酸』の部分を『スルホコハク酸』に変えたタイプ。
ラウレス硫酸ナトリウムよりはマイルドだ。しかし、マイルドとは言ってもラウレス硫酸Naに比べてマイルドなだけであって、浸透性、脱脂力共に強く、肌バリア機能をも破壊する洗浄力なので注意が必要だ。

マイルドな洗浄成分だけでは泡立ち・洗浄力が物足りず、あえてスルホコハク酸ラウレス2Naを配合してしまった点はマイナスポイントだろう。

洗浄成分よりも高配合されている成分があるのがこのシャンプーの特徴であろう、「DPG」。
DPGは、トリートメントに良く配合される保湿成分・感触改良剤だ。
洗い流す分には全く安全・安心な成分ではあるが、高配合は赤みの原因になるので注意が必要。
ちなみに、DPGはPG(プロピレングリコール)が２つくっついた構造で、PGは安全性が疑われている成分であるだけにこの成分も注意したい。

保湿成分は、上記のDPGを筆頭に、グリセリン、PCA-Na、ポリクオタニウム-10だ。
特に目立った保湿成分はなく、良くも悪くも無難な保湿効果を期待出来る作り。

防腐剤は無添加とメーカー表示されるが、「DPG」が保湿成分の他に防腐剤としての役割を担っている。

デリケートな地肌向けのシャンプーではあるが、洗浄力がやや強めで地肌を荒らす可能性があることを頭に入れておくことは重要であるが、市販で売られているシャンプーの中ではまずまずのシャンプーであろう。
しかし、配合成分を極力減らしての結果であり、良質な成分が配合されているわけではないことを念頭に入れておこう。