花王 ASIENCE MEGURI インナークレンジングシャンプー ベルガモット&ネロリの香りの評価・解析
- このシャンプーの成分評価・解析
このシャンプーの特徴は、髪内部のカルシウムを洗い出す、コハク酸が配合されている。
コハク酸とは、貝類のうま味成分の酸として知られる、有機酸。
カルシウムを溶かす他に、収れん効果があり、頭皮や肌のキメを整える。しかし、主洗浄成分は、「ラウレス硫酸アンモニウム」。
ラウレス硫酸系の中では、比較的低刺激ではあるが、ラウレス硫酸系の中での話。
極めて洗浄力が強く、余計な皮脂までごっそり洗い流し、タンパク質変性も強い。
大手メーカーシャンプーによくある配合の典型的パターンのシャンプー。さらに、「エタノール」の配合が多いことも気にかかる。
エタノールは、スッキリ感を出す目的で配合されているが、
配合量が、洗浄成分の「ラウミドプロピルベタイン」よりも多い、3番目に高配合だ。
高配合ゆえ、エタノールは皮膚の水分を蒸発させ、頭皮を乾燥させる恐れがある。さらに、ノンシリコーンシャンプーと謳っているが、ちゃっかりシリコンは配合されている。
「PPG-3カプリリルエーテル」は、シリコンの目的で配合されている、合成ポリマーだ。しかし、シリコーン配合はむしろ良かった。
強力な洗浄成分が配合されている安価なシャンプーには、シリコンは必須。
ノンシリコーンでは、ダメージをカバーするのに、保湿・補修面で高価な作りになってしまうからだ。洗浄力も強く、エタノールですっきり感もあり、使い心地は良いだろう。
しかし、その反面、髪や頭皮にダメージを与え続けるだろう。保湿・補修面に関しても、残念の一言。
これだけダメージを与えかねない配合であるにも関わらず、保湿面で目立った配合がなされていないのだ。防腐剤も安全性が疑わしい成分の配合だ。
使用感のみを優先した、市販シャンプーにありがちなシャンプーであり、
このシャンプーをオススメする理由が見当たらない一品。
- 成分表示
- 水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ラウラミドプロピルベタイン、ラウレス-16、コハク酸、ラウリルヒドロキシスルタイン、PPG-3カプリリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル、ポリクオタニウム-10、ラウレス-3、塩化Na、水酸化K、安息香酸Na、香料
- 商品コンセプト
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「いらないものを捨て、必要なもので満たす」
東洋で大切にされてきた、この思想をヒントにASIENCE MEGURIは誕生しました。
「巡りケア*」という新しい美容が、今、はじまります。*髪に不要なものを洗い出し、髪によい成分を与える、というお手入れ
コハク酸は、宝石の一種、「琥珀」から発見された成分。
髪内部にアプローチし、美しくしなやかな髪へ導きます。*髪に不要なものを洗い出し、髪によい成分を与える、というお手入れ
※「琥珀」から発見されたことから、この名前が付けられました。
この製品に含まれる成分は、琥珀から抽出されたものではありません。【公式サイト】
http://www.kao.co.jp/asience-meguri/products/【主な販売場所】
ドラッグストア, オンラインショップ