花王 エッセンシャルダメージケアニュアンスエアリーシャンプーの評価・解析
- このシャンプーの成分評価・解析
相変わらず『ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ジステアリン酸グリコール』という安物シャンプーの定番の作り。
ラウレス硫酸アンモニウムで強烈に肌バリアを破壊し、エタノールの浸透力で刺激も強い。
そもそも、エタノールは、殺菌性、静浄性、浸透性に優れている成分なので、シャンプーの配合ではなく、医薬品の配合に向いている成分だ。乾燥促進の効果もあるので、シャンプーに配合する事は避けた方が良い成分。その上…このシャンプーの様に高濃度で配合されたらたまったもんじゃない!!ジステアリン酸グリコールでシャンプーを白濁し粘度を高めている。
市販シャンプーの色は、だいたいがこの成分による色。シア脂は、シアという植物の種子から取り出されるオイルです。別名シアバターとも呼ばれています。肌の柔軟効果に優れ、水分保持効果の持続性も優れています。また、製品に”コク”を与える感触調整成分としても配合させる。この製品の場合は、感触をマイルドにする目的での配合さろう。
いくらシアバターで感触をマイルドにしても、成分を見れば全くマイルドな製品ではないが…。ラノリン脂肪酸は乳化剤、分散剤。
ステアロキシプロピルジメチルアミンとセトリモニウムクロリドは、カチオン(陽イオン)界面活性剤。
カチオン(陽イオン)界面活性剤はトリートメントには絶対必須の成分だが…。シャンプーへの配合は全くと言っていいほどに見かけない。 カチオンをシャンプーに配合して、洗っているのに吸着させるとは…。トリートメントに配合すれば良いのに、一体何がしたいのだろうか?ジメチコンはシリコーンの事。 こちらも感触をマイルドにしてごまかす目的だろう。
コカミドMEAはノニオン界面活性剤。 ヤシの実からとられたヤシ油脂肪酸からつくられる非常にマイルドな洗浄成分です。ただし…。主成分でもなく、こんな低濃度で配合されても…。いまさらだ。
ご存じのBGはグリセリンと同じイメージで保湿剤。
ラウレス硫酸Naでさらに肌バリアまでもごっそり洗い落としてしまう。
ラウレス硫酸Naと安息香酸Na(安息香酸塩)はの詳細はこのサイトの成分辞書で詳しく解説しています。ラウレス-4は、界面活性剤ではなく、植物などの天然油脂から得られる高級アルコールからつくられる乳化剤成分です。
塩化Na(別名:塩化ナトリウム)は、洗浄効果と収れん効果がある塩のことです。肌のキメを整えたり、毛髪キューティクルを整えてくれる。感触改良の効果があり、使用感がマイルドになる。
水酸化Kは、代表的なアルカリ剤のひとつ。pH調整剤。
水酸化Naもアルカリ剤です。商品のpH調整剤として配合される。まとめると、ラウレス硫酸アンモニウムでかなり泡立ち、使用感は非常に良い。エタノールの感触のスッキリ爽快!!
しかし、その使用感とは裏腹に、肌への影響は最悪だ!!
汚れだけでなく、肌に必要な肌バリアまでも、根こそぎ奪い去ってしまう。
まったくおすすめできないシャンプーだ。
- 成分表示
- 水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ジステアリン酸グリコール、ラウリルヒドロキシスルタイン、PPG-7、ハチミツ、シア脂、ラノリン脂肪酸、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ノバラエキス、リンゴ酸、イソデシルグリセリルエーテル、PPG-3カプリリルエーテル、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ジメチコン、コカミドMEA、グリシルグリシン、ハイブリッドヒマワリ油、BG、ラウレス硫酸Na、ラウレス-4、塩化Na、水酸化K、水酸化Na、リン酸、安息香酸Na、赤504、香料
- 商品コンセプト
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【公式サイト】
http://www.kao.com/jp/essential/esl_nuance_shampoo_01.html【主な販売場所】
ドラッグストア, オンラインショップ