P&G(ピーアンドジー) パンテーンクリニケアシャンプーの評価・解析
- このシャンプーの成分評価・解析
これは強烈なダメシャンプー。
同じパンテーンシリーズの『パンテーンエクストラダメージケアシャンプー』『パンテーンPRO-Vシルキースムースケアシャンプー』よりも強烈で、過度に皮脂を脱脂してしまう。プレミアムヴィダルサスーンに匹敵するダメシャンプーの代表作。
主となる界面活性剤はラウレス-3硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウムの2つ。
どちらも強烈な成分だが、特筆すべきはやはり『ラウリル硫酸アンモニウム』だ。これは、ラウレス硫酸Naよりもさらにさらに強烈な界面活性剤!!
その毒性の強さ、肌への悪さから世間では『硫酸系、石油系の界面活性剤』と揶揄された呼び方をされている。このラウリル硫酸を使用しているメーカーは、日本ではもはやP&Gしか存在していないと言っても過言ではない。
※実際にそうだと思います。ラウリル硫酸はP&Gでしか見た事ありません。ラウレス-3硫酸アンモニウムとラウリル硫酸アンモニウムの成分の詳細は、このサイトの成分辞書を参照にして下さい。
とにかく、良い事が全くない成分です。
続いて、ジメチコンも高濃度に配合されている。これはシリコーンの事です。
指通りをツルツルにしてくれるので、使用感がかなり良くなります。これで使用感だけは良くなるので、ダメシャンプーである事を感触的に誤魔化しています。
本来はシャンプーではなく、トリートメントに配合されるべき成分。シリコーンの感触によって、良質シャンプーだと思っていたので、実は成分的には肌に悪いシャンプーだなんて、恐ろしいですね…。
続いて配合されているジステアリン酸グリコールはシャンプーにパール状の白い光沢を出してくれます。粘性を高める効果もあり。市販のシャンプーの色はほとんどがこのジステアリン酸グリコールによる色です。
セタノールは、クリームや乳液などに多く使用される成分で、皮膚に対するエモリエント効果があります。エモリエント効果とは『柔軟にする』という意味です。
感触的にもベトつかないので、感触改良の目的でも配合されます。コカミドMEAはマイルドな洗浄成分でノニオン界面活性剤。今さらチョコンと配合されても…って感じですね。もっと主成分として配合したらマイルドな良質シャンプーになるので、
おまけ的な配合には残念。ポリクオタニウム-10は、植物由来の半合成の高分子です。すすぎ時の髪のきしみが改善されるので、シャンプーの使用感を良くしてくれます。カチオン化させているので、痛んだ部分に吸着して毛髪を補修してくれます。
クエン酸NaはpH調整剤、酸化防止剤として配合。
PEG-7Mは、酸化エチレンを基に作られる高重合度に高分子で、シャンプーの粘性を高める目的、被膜形成、感触の改良などの目的で配合されます。 シリコーン類と似た役目を果たします。
パンテノールは、養毛効果、育毛効果、かゆみ防止、脱毛防止などの効果があります。
ただ…。こんな強烈なシャンプーに配合されたところで、焼け石に水なので、全く効果は期待できませんが…。塩化Naは:塩化ナトリウムの事。洗浄効果と収れん効果がある塩のこと。肌のキメを整えてくれます。毛髪キューティクルを整える効果もあります。
メチルクロロイソチアゾリノンとメチルイソチアゾリノンは、同じパンテーンシリーズの『パンテーンエクストラダメージケアシャンプー』でも解説していますが、防腐剤の中で最悪の成分。
もっとマシな防腐剤を使用するべきです。『パンテーンエクストラダメージケアシャンプー』『パンテーンPRO-Vシルキースムースケアシャンプー』と同様に、このシャンプーもダメシャンプー決定です。
- 成分表示
- 水、ラウレス-3硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ジメチコン、ジステアリン酸グリコール、セタノール、コカミドMEA、香料、ポリクオタニウム-10、クエン酸Na、水添ポリデセン、安息香酸Na、EDTA-2Na、PEG-7M、トリ(カプリル/カプリン酸)トリメチロールプロパン、クエン酸、パンテノール、パンテニルエチル、アボガドエキス、セイヨウヤブイチゴ果実エキス、マンゴー果実エキス、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、塩化Na
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